太田 裕之(警察大学校学友会会長)御挨拶

学友会会員の皆様には、平素から学友会活動にご理解とご支援をいただき、深く感謝申し上げます。
私は警察大学校では、警察政策研究センター所長、特別捜査幹部研修所長、警察大学校校長と3度の勤務をしており、大勢の学生諸氏と交わりを持つことができましたので、ご承知いただいている学友の方も多いかと思います。その間、学友会には警察政策フォーラムの開催や文化・体育活動の助成、講師の接遇などで大変お世話になりました。そのようなこともあり、学友会にご恩返しさせていただきたく、会長として学友会の維持発展のために尽力させていただくことになりました。
学友会は、警察大学校の前身たる警察講習所の発足の翌年の大正8年(1919年)に警察講習所学友会として発足し、昭和23年(1948年)警察大学校発足とともに警察大学校学友会と改称し、今日に到っています。100有余年の歴史と約7万1千人(現職会員が3万8千人、退職会員が3万3千人)の会員数を誇る組織であります。
学友会の使命は、大きく二つあります。一つは「警察大学校における幹部教養の支援」であり、もう一つは「会員相互の交誼を図ること」です。この使命を果たすために、会員の皆様からの会費を基に、様々な活動を展開し事業の充実に取り組んでいます。
具体的には、警察大学校での教育訓練や文化活動、体育活動への支援、警察政策研究センターの実施するフォーラムの後援や資料作成、機関誌「致遠」の刊行、会員名簿の作成配布、同期会などの同窓会活動の支援等です。このほかにも、学生寮の備品寄贈など全国から警察大学校に入校する学生が充実した学業、文化・体育活動や寮生活を送ることができるように様々な支援を行っています。
警察大学校生活でもっとも強調したいのは、ここで得た人の縁です。警察大学校での縁は、広域的な警察活動を行う上で有用なものですが、同時に人生100年時代といわれる今日にあっては人生を豊かにするかけがえのない財産だと思います。私自身も、年を重ねるにつけ、中、高、大学や警察庁の同期、ともに仕事をした仲間とのつながりのありがたさを実感しています。
警察大学校で「同じ釜の飯」を食べた縁は、決して偶然ではない何かがあるように思います。その縁を大切に、そして永い絆たるものとするために、学友会は「会員名簿(会員証同封)」(年1回発行ですので、人事異動も反映された最新情報が掲載されています。)と機関誌「致遠」を発行しています。「会員名簿」には、同期生や教官の今が、「致遠」には警察大学校の現況や学友の投稿が掲載されており、学友会員としてのお互いの絆の確認にきっとお役にたつものと思っております。
なお、令和2年度は、新型コロナ対策として警察大学校警部任用課はじめ多くの課程で期間短縮がなされています。本来であれば学業のほかに文化・体育活動、余暇活用を通じて同期生の絆を培う事ができるのでしょうが、残念ながらそのための十分な時間がないものと思います。しかし、だからこそ同期生とともにいるそのひとときの時間を大切にしていただき、警察大学校での縁、経験を将来の自分の財産にしていただきたいと考えます。学友会はそのために存在するのです。
現職の時も、退職後も警察大学校学友会の会員として、これから入校するであろう後輩たちが充実した学生生活を送り、素晴らしい仲間との縁を広げることができるよう、会員の皆様からの変わらぬご支援をよろしくお願いして、ご挨拶とさせていただきます。
近藤知尚(警察大学校長)御挨拶

私は、平成元年に警察庁に採用され、当時中野にあった警察大学校で警察人生のスタートを切りました。学友の皆様も、警察における新たな出発点としてここ警察大学校からそれぞれの人生を切り拓かれておられることと思います。そして、全国に広がる学友の皆様の卒業後の活躍により、警察大学校における高度な学校教養が我が国警察の活力の源の一つとなっていると確信しています。歴史をひもときますと、日露戦争にともなう国家財政状況の悪化により予算が節減され、警察大学校の前身である学校が廃止された際、私的団体である警察協会が警察官練習所を設置したことがありました。先人の治安にかける情熱と、そのための学校教養を何としても続けていこうとする熱意に強い感銘を受けます。
学校教養がその成果を十分にあげるためには、充実した学校生活が不可欠です。学友会の皆様のご支援が、教養の高度化と充実した学校生活の実現に果たす役割には大きなものがあり、未来の日本警察を形作る本校の学生が、その使命感を新たにしていく礎となるものです。本校を代表して、深甚なる感謝を申し上げます。
これからの日本は、急速な人口減少と少子化、高齢化により大きな社会変化を迎えることが予想されており、それが治安に与える影響は予断を許しません。いかなる状況の変化にも日本警察が対処していけるよう、幅広い知職と人間性の涵養が、今、求められているのだと思います。本校も、その理想の実現に向けて、一歩一歩前進して参ります。
結びに、警察大学校学友会のますますのご発展と、学友の皆様のご健勝ご多幸をお祈り申し上げます。
永井 達也(警察大学校学友会副会長)御挨拶

私は、昨年(令和元年)7月、警察大学校長を最後に退官いたしましたが、在職中は、全国から集まってくる幹部警察官・職員の皆さんとともに、初心に立ち返って研鑽に励ませていただく日々でした。その中で、学友会の皆様方には、様々な形で多大なるご支援を賜りましたことに、この場をお借りして改めて御礼申し上げますとともに、今般、太田会長の下で、微力ながら学友会にご恩返しさせていただく機会を与えていただいたことを大変うれしく思っております。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
時代の変化とともに、治安課題や組織運営上の課題は、常に変化しています。それに対応するため、警察庁も様々な政策を立案していますが、実際に現場で運営に当たる幹部一人ひとりが、その内容を正しく理解するとともに、自らの置かれた状況に応じて適切に実践することができなければ、それは「絵にかいた餅」になりかねません。その意味において、警察大学校は、極めて重要な役割を果たしていると思います。
加えて、警察大学校における共同生活を通じて育まれた人的なネットワーク・一体感が、日本警察が高い機能を発揮する上で大変重要な役割を果たしていることは、会員の皆様方もお感じになっているとおりです。そして、この人的なネットワーク・一体感は、現職時代にとどまらず、OBになっても重要な役割を果たしていると思います。このことは、私自身、警察OBとして民間企業で勤務するようになって、改めて感じているところであり、我が国において、官民一体となった治安対策が成功している一助にもなっていると思います。
現在、新型コロナウイルスの蔓延により、警察大学校においては、全国からの集合教養などについて様々な制約が生じていると聞いています。こういう時期だからこそ、現職に対する支援を通じ、警察大学校における各種教養や研究がより一層実り多いものとなるようにするとともに、全国の会員各位の一層の親睦・団結を深めることにより、我が国の安全を守る一助としてゆきたいと考えていますので、皆様のご理解とご支援をお願い申し上げます。
結びに、会員の皆様方のご健勝とご多幸をお祈りして、ご挨拶とさせていただきます。
駒田 茂生(警察大学校学友会副会長)御挨拶

私は、昭和52年に警視庁警察官を拝命し、平成26年に地域部長を最後に退官いたしました。警察大学校には、平成元年に本科74期として、記念すべき平成最初の年に入校をさせていただきました。6か月の間、全国警察の同期生と寝食を共にしながら多いに勉学をし将来の幹部像等を語り合ったことを、今も懐かしく思い出すところです。
当時は中野の地に警察大学はありました。現在は私立の大学、公園、企業の本社ビルなどがあり当時の面影は全くありませんが、今も中野に行くと懐かしく思うとともに、警察大学校で得た同期生との絆は大切な自分の宝だと感じております。
さて、学友会は一般財団法人として、警察大学校入校中の学生の勉学、文化体育等の活動がより充実したものになるようご支援を行っているほか、致遠・会員名簿の発行配布を行い、警察大学校入校で培われた同期の絆を卒業後もより強いものにしていっていただくという事業もおこなっています。
そして、これらの活動はいうまでもなく会員皆様の会費によって支えられています。
後輩たちが警察大学校で有意義な学校生活を送り、それが全国の学友の絆の礎となるためにも、今後とも皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
学友会からのお知らせ
2015.4.1
ホームページ開設のお知らせ
このたび、一般財団法人警察大学校学友会は公式ホームページを開設いたしました。